このページでは、「か行」の書き方について解説していきます。
※この書き方は「僕がいいと思う形」であり、教科書や参考書とは異なる場合がありますのでご承知おきください。
か行の中では、特に「か」と「き」に個人差が出ると思っています。
特に、「か」は文章内でよく出てくる文字なので、ポイントをぜひ押さえていただければと思います。
か


- 1画目の書き始め、跳ねの角、2画目の終わりが直線上になるようにする
- 3画目は、1画目の角のやや右上から書き始め、①の直線とおよそ平行になるくらいの角度にする
「か」は46字の平仮名で唯一「ハネ」のある文字です。
個人的な好みですが、1画目のハネは2画目とぶつかる(空間ができない)くらいしっかりハネるといい感じに見えるかと思います。
き


- 1画目はやや右上がり(ほぼ水平)
- 2画目は1画目よりやや反り上がるように、1画目と同じか少し短いくらいの長さにする
- 3画目は1画目を1:1に、2画目を2:1になるようにする
- 4画目は1画目の書き始めを下ろした線よりやや右から書き始め、3画目よりもやや浅い角度で中心線まで書く
しめ字の「き」の重要ポイントは「3画目」にあります。
1画目を1:1に、2画目を2:1に分けるように書くように一番気を付けて書いています。
「き」は教科書や参考書によって特に3画目の書き方で差が出ると思います。
3画目を外に反るように書く「き」が多いように感じていますが、行書にはあまり合わないと思うので僕はこの「き」を採用しています。
く


- 横の中心線で折り返す
- 下の長さの方が少しだけ長く(1.2倍くらい)、少しだけ始点より右に出る
- 中心線からの左右の距離が同じになるようにする
「く」は「久」が字母でなので、下の方がほんの少し右に出るように心がけています。
また、折り返しが横の中心線で曲がること、下の方が縦の長さで見た時に長いことがポイントです。
け


- 1筆目はやや中心に向かう意識で書き、2筆目に繋げるように気持ち跳ねる
- 2筆目は「1筆目の1/3の高さ」かつ「中心線よりやや左」から書き始める
- 3筆目は1筆目と同じ角度で中心に向かう意識で払う
3筆目は1筆目の終点と同じ位置までは真っ直ぐ目に書き、超えたあたりから中心に向かうように払う意識で書いています。

また、僕の研究テーマでもある「黄金比」ですが、ここにもあるような気がします。
中心線より下の方が1.5倍くらい長くする意識で書くとバランスよく書けるかと思います。
こ


- 1画目から下がり気味に書く
- 2画目は1画目の始点の真下から1画目の終点の真下までさらに下向きの角度で書く
「こ」は50音(46字)で唯一「右下がりのみ」で構成される平仮名です。
2画目の方がより右下がりで横幅を1画目と同じにするということは、書く線の長さは2画目の方が長くなります。
また、「こ」を図形にすると「正方形」というイメージが強くあるかもしれませんが、見ていただければわかるように、結構縦長の「長方形」です。
他の平仮名のところで何度か紹介しているように、「こ」は小さく書く4つの平仮名の1つなので、全体の中で小さく書くことを意識しています。